御成道研究会 第4回 報告
- shinobumaru
- 4月4日
- 読了時間: 5分
更新日:4月7日
開催日時:2024年2月2日(日) 13:30~16:30
参加者:19名(事務局メンバーを含む、川口・美園・岩槻地域にお住い&ご関係の方々)
会場:美園コミュニティセンター第5集会室
1. 研究会の趣旨と今回(第4回)の成果
御成道研究会は、「美園地区の歴史的象徴とも言える『日光御成道』を基に、地域の歴史認識を共有し、地域への愛着や誇り(シビックプライド)を高める機会を拡大すること」を目的に活動を開始しました。今回の第4回研究会では、これまでの意見交換を踏まえ、「御成道の歴史的価値をどう捉え、どう活かすか」 という視点から議論を行いました。
第4回研究会で確認できた主な成果
(1)御成道の価値を考えるには、美園地区に留まらず、川口・岩槻地区と広域的に捉えることが重要であることを再確認した。
(2)地域の歴史・文化を「知る」「活かす」「残す」ために、以下の3つの視点(歴史理解・観光活用・文化継承)が必要であることを整理した。
(3)「御成道を軸とした情報整≒地図の作成」が、歴史の可視化・継承・地域活性化に有効な手段であるとの認識が共有された。
2. 意見交換のテーマと進め方
〈テーマ〉
① 御成道と関連スポットを網羅した「情報地図」の作成を考える
② 御成道を基点とした地域振興拠点の整備について探る
〈進め方〉
参加者は関心に応じて3つのグループに分かれ、付箋&模造紙 を活用しながら意見を整理・集約。参加者のユニークな視点や、共通・関連する内容を共有し、議論を深めました。



以下の3枚のキャプチャーは、実際の議論のアウトプットとしての模造紙の模写です。
3. 意見交換を通じて得られたこと
内容を俯瞰すると、次の3つのポイントが浮かび上がってきました。
(1) 地域の歴史理解と地元理解の形成
御成道だけでなく、地域全体の歴史や文化を学ぶ場・仕組みを整備 することで、地域への愛着を深める。
御成道を地域のアイデンティティとして確立し、継承する。
(2) 観光・ツーリズムの促進
御成道の歴史を核にしつつ、地域内の歴史的スポットや文化を 観光資源として活用 する。
広域的な観光ルートの整備や、イベントの開催を検討 し、地域振興につなげる。
(3) 文化財・伝統の継承
歴史的建造物・史跡の保存 だけでなく、地域の伝統行事や文化活動を記録・発信 する仕組みをつくる。
地域住民に歴史を伝える機会を増やし、次世代への継承を図る。
4. 研究会の今後の方向性
今回の討議結果と当会の設立趣旨を鑑み、当面は、以下のことに注力した活動を進めて参りたく考えています。
(1) 「御成道を軸とした情報地図」の作成準備
単なる地理的な地図ではなく、御成道沿いの歴史資産や文化を俯瞰し、整理・可視化できるように情報を整理する。最終形は地図になっていることを目指す。その基本的な情報内容は当研究会第4回目を活かす。
川口~美園~岩槻を含めた広域の情報をまとめ、地域の観光・ツーリズムにも活用できるようにする。
当活動については、段階的に地域の協力者を募りながら進める。
(2) 研究と交流の継続的な場づくり
御成道に関する勉強会・現地調査を継続 し、知見を深め、地域の歴史に関心のある人々のネットワークを広げる場をつくる。
5. まとめと今後の展望
御成道は、単なる「歴史的な道」ではなく、地域のアイデンティティ形成・地域振興・文化継承の可能性を秘めた貴重な資産です。今回の意見交換を通じ、御成道を考える際には関連する事物や川口~美園~岩槻の周辺地域も含めた視点が必要であること を再確認しました。今後の研究会では、「地域の歴史・文化を網羅した情報整備となる地図作成」の具体的な進め方も議論を、段階的に進め、地図として整備する情報範囲や方法についても精査していく予定です。
また、当研究会に後援を頂いている 埼玉高速鉄道様、埼玉県物産観光協会様のご支援・ご指導を賜りながら、地域の皆様と協力して活動を進めていくことができれば誠に有難く考えています。
引き続き、皆様のご協力をよろしくお願い致します。
《参考》
参加の皆様から頂いた感想を列挙させて頂きます。
川口、美園、岩槻の連絡協議会組織をつくり設立
地域の見所再発見する機会になりました。
武州鉄道の話を聴けて良かった。
広い地域で御成道を捉えるという意見が多く出されいました。この活動の方向性が明るくなった
熱のこもった会合よかったです。やはり考えを述べ合うことです。ありがとうございました。
本日はとても有意義な情報交換ができました。より広い地域でものごとを考えていきたいと思います。
ここのグループは色々なところに住んでいて、立場も色々でしたので、多方面の話を聴けて良かった。岩槻の方と連携して、ここの観光を栄えていけたらと思いますが、何十年もさらにかかってしまうだろうとも思います。前進のみです。
江戸を感じる誘客に結び付けられる素材や想いはあるので、この研究会をカタチにしていきたいと思います。
せっかくの集合体です。これを活用しない手はない。御成道研究会の組織づくりとその活動の発信をしていくことが大切だと思った。
①写真をとりながら地図をつくろうかなと考えています。②いろいろな人と話すことで知識も増え、楽しい会でした。
本日は大変有意義な会に参加できてよかったです。他地域の人との交流ができ、いろいろな話が聞けました。
参加の皆さんの御成道に関しての知識、考え方、思うこと、非常に参考になりました。
いろいろなコンテンツが御成道にはある。でも発信ができていないので売りがはっきりしないのがもったいない。でも、チャンスがあると思います。
普通であれば、このような会に参加することありませんが、参加できてよかったです。個人的に活動で活用できればです。ありがとうございました。
美園エリアの御成道におけるアイデンティティ(特色/他の御成道エリアとの違い)を見つけるのが課題かと。
御成道の歴史 知ってもらうことの必要性を感じた。
2025年4月4日
御成道研究会
当研究会についてのお問い合わせは事務局↓までご連絡ください。
丸園(運営;株式会社ベストワーク)事業所内
連絡先 e-mail shinobu.maru@bestsaitama.com 電話090-8348-0288
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